大学院留学まとめ

大学院留学に関する質問・相談が多いので,分かる範囲で情報をまとめておきます。情報は適宜更新していきます。

このページの目的

  • 卒業後の進路のひとつとして、海外の大学院に留学することについて簡単に紹介
  • 田中の実体験および学生を留学させた際の経験に基づいています
  • 身近で最新の情報にもとづいてますが、やや主観的かもしれません
    • より客観的な情報は、各自インターネットで収集してください
  • 留学先はアメリカを想定しています(他の国の事情はあまりよく知りません)

なぜ大学院留学なのか

  • 日本経済のグローバル化による雇用の多様化・専門性の重視
  • 経済のグローバル化に人材が追いついていないグローバル人材の不足
  • 個人の付加価値・専門性が重視される傾向→大学院留学が民間企業にも評価される時代に
  • 経済的に考えると…
    • 大学院留学の便益は上昇
    • 大学院留学の機会費用は低下

大学院留学のメリット

  • 高い専門性・スキルを身につけることができる
  • アメリカは多くの分野で最先端の知識を学べる(ただしアメリカでないといけないわけではない)
  • 語学力が(イヤでも)身につく
  • 海外で生活することで異文化への理解・自分や自国への理解も深まる
  • 国際的な人的ネットワーク

大学院留学のデメリット

  • 準備が大変(特にGRE – 後述)
  • 自己負担だと費用負担が大きい(対応策は後述)
  • 留学にはいくら必要か:1年間の授業料・諸費用(Tuition and fees)
    • ウィスコンシン大学: $17,554
    • オレゴン州立大学: $21,426
    • テキサス大学: $17,803
    • テネシー大学: $14,384
  • 一般的に…
    • 州立大学:$10,000 〜 20,000
    • 私立大学:$20,000 〜 50,000
    • 住居費・食費などで年間あたり$10,000は追加で必要

学費確保の切り札:RA・TA

  • 講義以外の時間に研究補助(RA)・講義補助(TA)をおこなうことで授業料が全額免除される制度
  • 月給も$1,000〜1,500程度支給されるのが一般的
    一定以上の成績で入学する場合、多くの場合支給対象に
    → TA・RAを得ることができれば、行きの飛行機代ぐらいの自己負担で留学できる
  • Q: RA・TAは入学者のどの程度がもらえるのか?(Nさんより質問)
    • A: 大学・分野によります
      • 予算が豊富な大学・分野ですと、修士でも受給可能な場合もあれば、
      • 予算が乏しい大学・分野ですと、博士課程でも一部の学生に限られる場合も。
      • 一般に経済学部より農業経済学部の方が財政的に豊かで、TA・RAの可能性も高いと思います。在籍していたオレゴン州立大学の農業・資源経済学部では、博士課程は全員、修士も半分以上の学生がTA・RAでした。
      • 状況は毎年変化するものですので、最新の情報については、志望する学部に直接問い合わせてみるのがいいでしょう
        • 修士課程ではどのくらいの学生がTA・RAなのか?ぐらいのストレートな聞き方で大丈夫です。

大学院の選び方

  • 一般的には州立大学
  • たいていの州では少なくとも2つは州立の研究大学(research university)があります
  • ミシガン州の例:University of Michigan(ミシガン大学)、Michigan State University(ミシガン州立大学)
  • 自分のやりたいことを明確化して、その分野で有力な先生のいる大学へ行くのが得策
  • 大学院ではどの大学を出たのではなく、どのような論文を書いたかが評価される→指導教官の重要性
  • 大学院に入学するために必要なこと
  • アメリカの大学院には筆記試験・面接はありません
    書類選考がすべてです

書類選考に必要な提出書類

  • 提出書類①:研究計画書
    • 大学院に入って研究したい内容について、A4 1-2ページ程度にまとめたもの
    • 内容はあまり重要でありません(研究テーマは入学してからいくらでも変わるため)
    • 英語のライティング力、論理的思考を評価するために使われるようです
    • 提出書類の中では重要性が一番低いです
  • 提出書類②:TOEFL iBT(Test of English as a Foreign Language)
    • 名称どおり、外国語としての英語のテスト
    • iBT(Internet-Based Testing): インターネットを利用したコンピュータベースのテスト
      • Reading、Listening、Speaking、Writingの4パートに分かれ、各30点満点、計120点満点で採点。
      • 高得点のためには事前の準備が不可欠。ただし完全にパターン化されているので試験問題の傾向とテクニックをおさえれば短期間に習得可能
  • 提出書類③:GRE(Graduate Record Exam)
    • 大学院での適性をみるための共通試験(アメリカ人を含むすべての受験生が対象)
    • 3部門で構成される筆記試験
      • Analytical Writing – 論文(エッセイ形式)
      • Verbal Reasoning – 英語(ネイティブの国語)
      • Quantitative Reasoning – 数学(日本人の算数)
    • Verbal reasoningは非常に難解。ただし高得点を取る必要は必ずしもありません。
  • TOEFL, GREの位置づけ
    • 多くの場合、TOEFL・GREは足切りに使われます(ポイント)
      • 入学を決定づけるものではありませんが、点数を満たしていないと最重要書類(推薦状)を読んでもらえません。
        • 一般に、この足切り作業を大学院事務局(Graduate Office)がおこない、点数を満たしている受験者の書類のみ、志望先の学部に送られる仕組みになっています。
  • 提出書類④:推薦状
    • 重要!合否を決定づける最重要書類
    • 本人をよく知る人物による、エピソードと客観的な評価に基づいた推薦文
    • 通常は2通(ゼミの指導教官+1名)
    • 英語の推薦状は、先方に書いてもらえない場合も
    • 日本語で書かれたものを学生が翻訳・学生本人に書いてもらってサインだけ、というケースも

一般的なスケジュール(学部を卒業してすぐ留学する場合)

  • 3回生
    • TOEFL,GREの試験勉強
    • 研究分野の検討・大学院の下調べ
  • 4回生春〜夏
    • TOEFL,GREの受験
    • 志望校の決定
  • 4回生秋
    • 研究計画書の作成
    • 推薦状の依頼
  • 4回生冬
    • 志望校への出願
  • 結果は4月頃に通知
  • 卒業年8-9月
    • 渡米・入学

最後に

  • アメリカで大学院留学というと敷居が高く感じますが、実際は誰でもがんばれば可能です
  • 経済学は留学生に優しい分野です(数学・統計学で語学力をカバーできるため)
  • 手続きはどこもほぼ共通なため、準備をすれば多くの大学に出願することが可能
  • 時間はかかりますが、3回生から準備すれば十分間に合います(もちろん4回生でも可能)
  • 数打てば当たる:たくさん受験すれば、そのぶん合格の可能性も↑
  • 入学許可が出た大学のなかで、TA・RAのオファーがあったところに進学するのが正解

補足

  • アメリカは人種のるつぼ(orサラダボール)なためか、大学院の学生構成でも多様性が重要視されます
  • 日本人留学生は減少傾向にあり、そのぶん合格の可能性は高まっていると思います
  • 留学で得た専門性・経験は、国内でも評価される傾向に
  • ただし何が何でも海外がいいわけではありません。自分が専門としたい分野によっては国内大学院の方がよい場合も
  • 早めに目的意識をもって、十分な時間をかけてリサーチすることが重要
  • 何か疑問点・不明な点があれば遠慮なく質問してください

Good luck!!

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中